2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

完全に私の趣味に走った質問でしたのに、お返事をしていただき嬉しいです! sirouto2さん、ありがとうございます。 シリーズ全体っていうのはすごいですね。 私もバイオはずっと追ってます。友達に勧めて、『きゃー!』とか『わー!』とか言ってるのを後ろか…

私が勢いで託してしまったバトン、受け取って下さりありがとうございます! 質問も完全に趣味に走ったものでしたが、面白く読ませていただきました。 kagamiさん 『ペルソナシリーズ』いいですよね。最新作もお勧めです。アニメ好きなら間違いなく気に入るか…

xx-internetさんがすごい! これって『愛』ですよね? もう『告白』だと私は理解しました。 想いは伝わるのでしょうか? そして、どこに向かうのでしょう?

nitinoさんから『道具バトン』というものをいただきました。 ありがとうございます。 バトン初体験ですが、ちょっと書いてみます。 あの澄んだ素敵な文章はどうやって書いておられるのでしょうかわくわく む、むずかしい質問です。 むずかしすぎるので、実際…

『胸の音』 窓の外を流れる風景。 海と、堤防と、その向こうの青い空。 秋の遠足。 地元じゃ有名な観光地の海岸。 低学年の頃から毎年のように来てる。 今さら、わくわくすることなんてない。 バスの中はカラオケボックス状態。 誰かが次々に曲を入れる。 合…

『君への距離』 携帯を拾った。 学校の下駄箱。 幾何学模様のタイルの上。 見覚えのある携帯だった。 少し迷ってから、開いてみる。 何だか可愛いメールが届いてる。 ラブラブだな〜。 彼氏からかな、これ。 ん? チサ? これ、チサの携帯なの!? ていうか…

『約束』 カーテンが開かれる。 朝日が部屋を満たして、俺は片方ずつ目を開く。 「おはよ!」 白い光の中。 早野はいつもの笑顔を見せた。 薄い桃色の制服。 検温用の体温計を枕元に置くと、 「ごはん、もう少し待ってね」 そう言って病室を出て行った。 俺…

萌理賞リングに参加させていただきました。 ただ、RSSもブックマークもよくわかっていません。 リングを見れば、萌理賞に参加した人のブログの更新状況がひと目でわかる――とかそんな感じかな? ………。 えーと、だいぶアノアレな人ですが、よろしくお願い致し…

『一時半』 探偵が、本を探して世界中を旅する。 悪魔が行く先々で邪魔をする。 精神的に追い詰めていく。 森の中に佇む古びた屋敷。 美しい庭の苔むした濠。 玄関を入ると、見上げるような螺旋の階段。 部屋いっぱいに広げられた、複雑な模様の絨毯。 無造…

『帰り道』 アスファルトの上の小石を蹴る。 転がって、用水路にぽちゃんと落ちる。 学校からの帰り道。 みんなから少し離れて、僕はゆっくりと歩く。 小石の残した小さな波紋。 すぐに広がって見えなくなる。 「―――!!」 いきなり後頭部に衝撃を喰らった。…

10 :チバ、今へいき? 寝てる? :ん? 起きてるよ。 DVDとか見てる。 アイリ、寝れないの? :電話できる? 「チバ?」 「こんば〜。どしたの?」 「誰かと話したかったんだよ」 「そうなんだ。寂しかった?」 「ちがうかな」 「たしかに誰かの声、聞こ…

萌え理賞、好評ですね。 一応、萌え理論Magazineの方に作品をアップしてきました。 ゴスロリ、難しいモチーフかと思ったんですが人気でしたね。 まあでも、気に入ってるからいっか〜。

『星座の名前』 たんぼの中の一本道。 私は濡れた地面をよけながら歩く。 「あれは?」 マコトが夜空を指差す。 「えーと、はくちょう座かな」 私は、先生が教えてくれた星座の名を答える。 「じゃあ、あれ」 「えっと、さそり座?」 首をかしげた瞬間、つま…

ああ! 第四回萌理賞始まってた! 忙しくてネットを見れなかったので、今頃気付きました。 第三回に賞をいただいたので、今回はちょっと様子見のつもりです。 課題モチーフを入れた作品自体は書いていますので、何らかの形で発表はすると思います。 ―――。 い…

PS3、値下げ……。 もう、なんていうか……。 任天堂、MS両方の戦略発表後に出してくるあたり、アレですねぇ。 私自身はロンチに惹かれる物が無いので、一年は様子見です。 Wiiは、仕事で関わってるのと、ゼルダ好きなので買う予定。 どうなるのかな〜? 業界的…

9. 夏: :ごめん、寝ちゃってた 今ならだいじょぶだよ :気にしなくていいよ。 アイリ、疲れてるだろうし。 好きな事しときな。 :じゃあ、電話して 「もう仕方ないな〜。 そんなにチバさんと話したかったの?」 「切ろうかな」 「うそだよ、アイリ。 けっ…

『小さな手』 フローリングを彩る、夕方の日差し。 肌に冷たい風。 ベッドの上でシホが寝返りを打つ。 私は読んでいた本から目を上げた。 「さ、さむいぃ……」 「起きたか」 立ち上がって窓を閉める。 シホが布団から顔をのぞかせた。 「怖い夢、見た……」 「…

おもいぃ! 日記メール送ったのに 更新されてないぃ! 最近、なんだかアレな感じ! いいんですけど。 sirouto2さんが、半月更新をお休み。 不思議な人だぁ。 nitinoさんは、すごい文章を書いてる。 私にはコメント出来なかった。 なんて言えばいいのかわから…

『僕の影』 帰りの駅。 僕は君と並んで電車を待つ。 夕暮れのホームに人影はまばら。 帰宅部にしては遅すぎるけど、部活をやってるなら帰るにはまだ早い。 周囲の目を気にせず話せるこの時間帯が、僕は気に入っていた。 新学期も今まで通り平凡で、話題とい…

『ズル休み』 「うぅ、頭痛い……」 鼻をすんすん言わせながら、チトセがパジャマ姿で降りてきた。 顔を両手で挟んで、指先はこめかみ。 「どした?」 明るいダイニング。 私は朝食のお味噌汁を傾けながら、声を掛ける。 「風邪――、かも」 涙目で訴える。 頬を…

『夜会』 夜の学校。 第二校舎の外階段。 出るっていうウワサ。 僕はタキと一緒に校門を乗り越えた。 「早く来いよ」 タキが前に立ち、校舎に向かう。 表玄関を通り過ぎ、体育館の脇を抜ける。 僕たちは静かにウワサの階段を登り始めた。 五月に、外階段から…

『かくれんぼ』 「もういいかーい?」 涼しい風。 葉擦れの音。 「もおいいかぁあい!!」 鳥の羽音。 俺の声が周りの木に反響する。 返事はない。 たぶん、いいんだろう。 俺は目に押し付けていた腕を離すと、ハナを探すために振り向いた。 「どこいったー…

人生ってうまくいってるかと思うと、 突然! 色んな不幸がまとめて襲ってきたりする。 でもその不幸も、 もしかしたらいいことにつながってるかもしれない。 世界が変わらないなら、 自分を変えればいいって誰かが言った。 勝手なこと言うな! ――って思うけ…

『ニアミス』 「じゃあ、終わりだね」 キサからのメール。 携帯を閉じる。 俺は製図台の前で、ひとつため息をついた。 書きかけの平面図を見下ろす。 ほころびを見つけようとしたが、どこにも問題はなかった。 ただ幼なじみだからなんて理由で、うまくは付き…

『メイク』 いつからだろう? 私が、姉のメイクをするようになったのは。 小学校高学年の時には、もう興味を抱いていた気がする。 だんだんエスカレートし、髪を切ったり、化粧を手伝うようになった。 去年、美容師の専門学校に入学した。 姉は私を信頼して…

『鳴らない携帯』 「じゃあ、終わりだね」 最後のメール。 私は雑踏の中、送信ボタンを押した。 ――送信完了しました 数秒後、待受画面に切り替わる。 私はそのまま携帯を見つめた。 駅に通じる坂道。 居酒屋の入り口。 たくさんの人が、私の前を通り過ぎる。…

『ネコ』 家の居間。 私は、ソファに横になっている。 妹が自分の部屋から降りてきて、冷蔵庫を開ける。 「チィ!」 「あ、はい!」 妹が返事をする。 「よしよし〜」 私は腕の中のネコを撫でる。 妹が泣きそうな顔になる。 「あはははは!」 妹は黙って、自…

『持久走』 グレーの空。 砂の舞う校庭。 四時間目の体育。 マラソン大会を見据えた持久走。 僕は走っている池田を見守る。 『走る』というより、『泳ぐ』くらいの速度。 二つに結んだ髪。 薄い胸が上下する。 細い腕が力なく垂れている。 途切れそうな息遣…

8. :いま新宿だよ なんか食事の待ち合わせっぽい わかんないからウロウロしてるとこ :新宿は人多いから迷わないようにね。 :もう迷ってるから なんか駅みえなくなちゃった :お兄さんに聞けばきっと親切に教えてくれるよ。 僕ならすんごい頑張って案内す…

『光』 暗闇の中。 ぼんやりとした光が見える。 私はそれを目印にして、君との距離を推測する。 郊外の大学。 研究室の窓を開けると、闇に染まる緑の先に、いくつかの明かりが見える。 学生寮の窓。 私はその光をひとつひとつ目で追っていく。 夜の風が、煙…